ニュー・ブラジリアン・シネマ | fundom

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ニュー・ブラジリアン・シネマ

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シネマ・ノーヴォから『シティ・オブ・ゴッド』まで。知られざるブラジル映画の全貌に迫る一冊!          ブラジル映画というと、リオデジャネイロのスラム街「ファヴェーラ」で生きる若者たちを描いた『シティ・オブ・ゴッド』(02年)の世界的ヒットが記憶に新しい。その前には1959年の名作『黒いオルフェ』を再構成した『オルフェ』(99年)や、ベルリン金熊賞を受賞した『セントラル・ステーション』(98年)があった。

これらの映画に共通して語られるのはブラジルの抱える厳しい現実だ。ファヴェーラやブラジル東北部に広がる「セルタン」と呼ばれる極貧地帯の現実——倫理観が吹き飛びそうな程の極限状態で生きぬく人々のたくましさ、せつなさ——は観ていて圧倒されるし、打ちのめされる。ハリウッド映画に見られる予定調和のハッピー・エンドは期待できないが、観た後に心が強くなることは確かだ。

そんなブラジル映画の潮流を作り上げたのは1950〜1960年代に興ったシネマ・ノーヴォと呼ばれる映画ムーブメントだ。

「頭にアイディアを、手にはカメラを」とのスローガンのもと、低予算でありながらブラジルにとっての新しい映画が数多く出現した。その中心になったのが、ジャーナリスト出身のグラウベル・ホーシャや『オルフェ』のカルロス・ディエゲス(チエギス)だった。土着的な荒々しいフォークロア的世界観を紡ぎ出したシネマ・ノーヴォは、世界中の知識人を中心に受け入れられ、国際的な映画賞を受賞した作品も多い。しかし、ブラジル国内の不安定な政情により検閲の対象となりながら、このムーブメントは1972年に終焉するのである。

その後、1985年に検閲は緩和され、徐々に国産映画は力を取り戻していく。冒頭で述べた『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督や『セントラル・ステーション』のヴァルテル・サレス監督は、いわゆるシネマ・ノーヴォを観て育った第二世代にあたる。ヴァルテル・サレスは後に『モーターサイクル・ダイアリーズ』(04年)を監督し、国際的な地位を確立していく。

本書はそういったブラジル映画の興隆と終焉、そして復興までの道のりについてまとめられたものである。カルロス・ディエゲスをはじめ、ブラジル国内外の著名な映画評論家や研究者があらゆる角度から執筆している。

日本ではブラジル映画はあまり紹介されていないため、ブラジル映画を真正面に捉えた本はこの本が唯一無二。知られざるブラジル映画の全貌を読み解くテキストにぜひ利用してみてはいかがだろうか。

text by 草刈朋子

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