ビート・ジェネレーション / ビル・モーガン

ビート・ジェネレーションの生まれた足跡を辿る 聖地巡礼のガイドブック              ビート・ジェネレーションといえば、サンフランシスコが有名だ。チャイナタウンに程近いブロードウェイ沿いのコロンバスアベニューにある「City Lights Booksellers & Publishers」。地下1階、地上2階からなる店内には所狭しとクールな書籍がクールに並んでいる。とくに2階はビート文学が集められた図書館のようで、椅子やテーブルがラフに置かれ、訪れた人は思い思いの格好でくつろぎながら、ビート文学を全身で堪能できる素晴らしい書店だ。

サンフランシスコで花開いたビート文学だが、若きジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズたちがニューヨークで過ごしていたことはそれほど知られていない。実は彼らはみなコロンビア大学で知り合い、意気投合しているのだ。マンハッタン区に位置するこの大学は、近くに刺激的なカフェやジャズクラブがあり、当時の彼らは夜な夜なたむろしては文学談義に花を咲かせた。

彼らは1940〜60年代くらいまでのニューヨークでたくさんの足跡を残したことが、この本を読むと分かる。『コロンビア大学』、『タイムズ・スクエア』、『ロックフェラー・センター、ミッドタウン』、『チェルシー』、『グリニッジ・ヴィレッジ』、『イースト・ヴィレッジ』が、それぞれ章になっており、ビートゆかりの場所が地図つきで詳しく説明されている。それがそのまま徒歩で2〜3時間でまわれるツアーになっているところもうれしい。

ケルアックやギンズバーグが通った大学、訪れたジャズクラブ、喧嘩したバー、ポエトリー・リーディングをしたカフェ、住んでいた家などが、当時のエピソードやそれを元に彼らが書いた作品の引用とともに紹介される。文学だけではなく、同時代にニューヨークにいたボブ・ディランなどのミュージシャンについても触れられ、著者の言うように、この本を片手にニューヨークの街を歩いたら、ビート好きな人以外でも十分楽しめる内容になっている。

例えばボブ・ディランとギンズバーグが宿命的に出逢った8丁目ストリートにある伝説の書店、友人の殺人事件を下敷きにケルアックとバロウズが共同執筆した幻の小説 、モンクとコルトレーンの18週間に及ぶセッションを聴くためにリロイジョーンズが毎日かかさず通ったジャズの聖地 、ロバートフランクが映画『Pull my Daisy』を撮影したロフト 、観客全員が一緒にぶっ飛んだティモシーリアリー博士の「仏陀のサイケな光のコンサート第3番」、ジャクソンポロックが出入り禁止になった芸術家の溜まり場Close againなどなど。

建物や場所にまつわる彼らのエピソードや写真が並べられ、読者は時代を遡りながら、当時の作家や詩人、音楽家といった芸術家の、生き生きとした姿が浮かんでくる。読み終えると、本を片手にニューヨークの街を歩いている自分に気づく。

「ビート・ジェネレーション」という言葉は、1948年前後に「ニューヨークのアンダーグラウンド社会で生きる非遵法者の若者たち」を総称する語として生まれた。1952年にニューヨーク・タイムズ誌に掲載された、小説家のジョン・クレロン・ホルムズのエッセイ『これがビート・ジェネレーションだ This is the Beat Generation』と、彼の小説『出発 Go』、この語が一般のメディアに出た最初といわれている。はじめは、主にハーバート・ハンクルの一味を指し、「人生に疲れた奴ら tired」や「どん底人生を送る奴ら down and out」という負の意味しか持たなかったが、後にジャック・ケルアックが、「アップ・ビートで行こうぜ! upbeat」、「幸せをあなたに! beatific」、「ノリノリだぜィ on the beat」と正の意味をもたせるようになった。ビート・ジェネレーションは、1955年から1964年頃にかけて、アメリカ合衆国の文学界で異彩を放ったグループ、あるいはその活動の総称。ビートニクと呼ばれる事もある。1914年から1929年までに生まれた世代がそれに当たる。

ビート・ジェネレーションや、その文学について詳しくない人でも、ジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズの名前を聞くと、ちょっと特別な気分になる。感傷的で繊細、退廃的で青臭くて滅茶苦茶だが、生真面目で純粋で不器用な人々の集まりだ。彼らが残したものはあまりにも大きい。

text by 小池_弘




【コンテンツ】

●ボブ・ディランとギンズバーグが宿命的に出逢った8丁目ストリートにある伝説の書店はここだ!
●友人の殺人事件を下敷きにケルアックとバロウズが共同執筆した幻の小説とは?
●モンクとコルトレーンの18週間に及ぶセッションを聴くためにリロイ・ジョーンズが毎日かかさず通ったジャズの聖地へ!
●ロバート・フランクが映画『Pull My Daisy』を撮影したロフトを目撃せよ!
●観客全員が一緒にぶっ飛んだティモシー・リアリー博士の「仏陀のサイケな光のコンサート第3番」って何だ?

……ほかにもビート&NYの雑学満載。貴重な写真多数、地域別MAP付き。

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