イレ・アイーエ DVD
デヴィッド・バーンがブラジルの土着宗教「カンドンブレ」を追った傑作ドキュメンタリー トーキング・へッズのミュージシャン、デヴィッド・バーンがブラジルの土着宗教、カンドンブレを追った。色鮮やかで、奥深い独特のリズム。ブラジル、バイーア州のアフリカ系民族の印象的な文化をオリジナル楽曲にのせて紐解く傑作ドキュメンタリー。
『イレ・アイーエ』 (The House Of Life)〜バイーアからの祈り〜は、アフリカ系ブラジル人の宗教「カンドンブレ」に魅せられた、デヴィッド・バーン本人がブラジル人の日常と文化に与えた影響について追求したドキュメンタリー作品である。
しかし、デヴィッド・バーンはドキュメンタリーの伝統的なテクニックを避け、カンドンブレの美しく豊かな情緒;確固たる儀式、リズム、音楽、衣服、その独自の文化そのものを喚起させる手法に成功した。
アート作品とドキュメンタリーという二つの要素を持ち得た実験的なテクニックで、カンドンブレの儀式の実行者がオリサス(死すべき者と超自然の間の仲裁者の役割を持った神)を呼び出すトランス状態や、日常の踊り、食べ物、衣裳、唄などに象徴的にオリサスが現れているのを映し出し、ブラジルの世俗の生活の要素とともにあるカンドンブレの礼拝と儀式の様子をビビッドに浮かび上がらせた。
デヴィッド・バーンによる息をのむほど美しく印象的な、“カンドンブレ”についてを鮮やかに捉えた最高傑作。デヴィッド・バーン、ブラジルカルチャーファンには見逃せない映像作品である。
西アフリカのヨルバ族の宗教であるカンドンブレは16世紀の大西洋奴隷貿易によってブラジルに持ち込まれる。植民地開拓者たちによってその信仰を禁じられながらも、ヨルバの人々はカンドンブレの儀式をカトリックの聖像の影響下に隠すことによってそのしきたりを守り続けることができた。
「今年のTV番組の中で一番素晴らしい作品の一つ」(ウォール・ストリート・ジャーナル/2004年)
監督:デヴィッド・バーン
ニューヨークの誇る最強のパンクロックバンド、トーキングへッズのボーカリスト。77年に『サイコキラー』でニューウエーブバンドとして、世界的な人気を得て、ブライアン・イーノなどとのコンビや、映画『トゥルー・ストーリーズ』の製作など、あらゆる分野で活躍するアーティストでもある。