グラウベル・ホーシャ パンフレット

ブラジル発“シネマ・ノーヴォ”の騎手、グラウベル・ホーシャをフォローできるレアな資料! 「頭にアイディアを、手にはカメラを」
これは、1960年代のブラジルに起こった“シネマ・ノーヴォ”のスローガンだ。

当時、ブラジル映画界はハリウッドにシェアを奪われ続け、瀕死の状態にあった。そんななか、イタリアのネオリアリズムとフランスのヌーヴェル・ヴァーグの影響を受けた若者を中心に、低予算でいいから、自分たちの手による自分たちのための映画を作ろうぜ! という気運が高まったのだ。折しもカリブ海に浮かぶ島キューバではカストロ率いる革命軍が勝利。ラテンアメリカに反帝国主義のムードが満ちていたことも、この運動を後押ししたのである。そして、その中心にいたのが、グラウベル・ホーシャだ。

ジャーナリストでもあったホーシャは、ブラジルの風土や民族性に即した物語をベースに、暴力に満ちた悲惨でやるせない社会状況をフィルムに焼き付け、ジャン・リュック・ゴダールに“もっとも新しい映画監督のひとり”といわしめた映画監督だ。

『黒い神と白い悪魔』(64年)でカンヌ国際映画祭パルムドールにノミネートされ、続く『狂乱の大地』(67年)と『アントニオ・ダス・モルテス』(69年)も同映画祭に出品された。さらに『アントニオ −』では監督賞を受賞するのである。しかし、軍事政権下で映画表現に検閲が入るようになり、海外に亡命。スペインやコンゴ、パナマなどで映画を制作するも肺の感染症をこじらせ1981年に43歳の若さで亡くなるのだ。まさに革命家のような激しい人生を生きたのである。

日本ではシネマ・ノーヴォの作品群はほとんどリリースされていないが、かろうじてVHSで見ることができるのが、『黒い神と白い悪魔』『アントニオ・ダス・モルテス』だ。2作ともにカンガセイロと呼ばれる義賊と、義賊を討伐する殺し屋アントニオ・ダス・モルテスの決闘を描いていて、一見西部劇のようでもある。しかし、ブラジル東北部の強烈な風土——照りつける太陽、貧困、激しいサンバのリズム、そしてブラジルの原始宗教マクンバの邪気に満ちた儀式!——は人智を越えた神秘性を醸し出す。この悲しみをたたえた空気(サウダージとでも言うのだろうか)は、アメリカの西部劇では表現し得ないだろうし、それこそがシネマ・ノーヴォの追求した唯一無二の地平線なのだと思う。

『黒い神と白い悪魔』『アントニオ・ダス・モルテス』は日本では1985年に配給会社ケイブルホーグによって上映された。当時のパンフレットには、ハードボイルド作家の船戸与一、辛口映画評論家の田山力哉、小野耕生、評論家の平岡正明というクールかつ男気あふれる豪華な面々のホーシャ論が読める。

また、何よりもこのパンフレットに価値を与えているのは、8ページにわたるホーシャのロングインタビューだ。フルタイムの論客と言われたホーシャの発言は大変なめらか。ゴダールの難解な文章よりもはるかに読みやすい。彼の文章を日本語で読むには、古本屋を漁るか国会図書館で探すか以外では、もうこのパンフレットでしか読めないかもしれない。


アントニオ・ダス・モルテス
原題:Antonio Das Mortes
製作国:ブラジル
製作年:1969年
公開年月日:1970/10/24
製作会社:クロード・アントワーヌ・フィルム
カラー/スタンダード
監督/脚本/美術:グラウベル・ホーシャ
撮影:アフォンソ・ベアート
音楽:マウオス・ノブレ
編集:エドゥアルド・エスコレル
出演:マウリシオ・ド・バーレ(Antonio das Mortes)オデッテ・ララ(Laura)オトン・バストス(Plofesseur)ウーゴ・カルバーナ(Police)ホフレ・ソアレス(Colonel)ローザ・マリア・ペンナ(Sainte)
受賞歴:
1969年度カンヌ映画祭監督賞、ルイス・ブニュエル賞受賞

黒い神と白い悪魔
英題:The Black God And The White Devil
原題:Deus e o diabo na terra do sol
製作国:ブラジル
製作年:1964年
公開年月日:1985/11/16
製作会社:コパカバーナ・フィルムス
配給:ケイブルホーグ
モノクロ/スタンダード
監督/脚本:グラウベル・ホーシャ
製作:ルイース・アウグーストウ・メンデス、グラウベル・ホーシャ、ハーバス・バルボウサー
撮影:ヴァルデマール・リマ
美術:パウロ・ジル・ソアレス
音楽:ビラ・ロボス、J・S・バッハ
出演:ジェラルド・デル・レイ(マヌエロ)イオナー・マガリェイイーンス(ローサー)アントウニオウ・ピントウ(ムーライス)リーディオウ・シルヴァ(シバスティアン)マウリシオ・ド・バーレ(アントニオ)オートン・バーストゥース(コリスコウ)、他モンテ・サントの住人たち
受賞歴:
1964年度ポレッタ・テルメ自由映画祭最優秀作品賞
1966年度サンフランシスコ映画祭大賞受賞

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